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待ちぼうけ

今日はリクルートから講師を招いて「『高校生のいま』価値意識調査および本学ブランド力に関する講演会」ってのが開催されている。 あおり文句だけ見ると

「高校生を対象に中四国エリア25大学のイメージを調査。」→知名度1位、興味度7位。

とか

「オープンキャンパス来場者へのアンケートから」→理系大学ではめずらしい「おっとり型」

といった面白そうな内容なのだが、如何せん2年生の補習の約束をしてしまったので研究室で待っている。

ところが、何時になっても4人いるうち一人も現れない。

しょうがないので、「私立大学情報教育協会による「分野別教育の学士力」提言についてのご協力お願い」にコメントを書いて過ごす。 しかしなんだね。「学士力」なんて言葉を使うのは何とかならんのかね。何にでも「力」をつけりゃあいいってもんじゃあないんだ。 特に物理屋としては「force」以外の「力」については使い方を慎重にならないといけない。 逆に言うと「○○ force」とか「force of ○○」については物理屋たるもの「○○力」を造語することは構わないと思うのだけれど、 それ以外は造語してはいけない。

試しに、リーダーズ+プラスあたりで「力」を引いてみればいい。山のように「力」と翻訳される英単語が存在する。 これらの英単語が表す概念に対して先人がいろいろな「○○力」を考案し、普及させるべく努めて来たのだ。 「もっと日本語を大事にして欲しい」ということを若いもんよりも「それなりの年齢」の人に言いたい。

· 2009/10/26 15:43 · Kiminori Kakitani

c言語で数値計算

今日は「数値計算」の補講。土曜日に学校に出てくるんは、学生諸君もいやかもしれんが、こっちもめんどくさいんじゃ。

さて、普通「数値計算」というとFORTRANでやるのが通例で、特にfortran90/95からは初心者から上級者までみんなに使える言語になったので、できればこの講義もfortran90でやりたいと思うのだが、いかんせん電気電子の学生さんたちにとっては数値計算よりもシステム周りのプログラミングに向けたプログラミング言語習得の方が急務であり、なおかつ複数のプログラミング言語を習得するような、もしくは習得させるような余力は彼我ともにない。しかたなく数年前から「数値計算」の講義をc言語で行っている。

もちろん、c言語でも立派に数値計算はできるわけだが、この講義ではあえて「ポインタ」と「構造体」は使わない、入力はしない(ソースにべた書き)、forループしか使わない、ことをローカルルールにして講義している。結局のところプログラミングの初学者にアルゴリズムを教えるためのプログラミング言語として何を選ぶかは積年の積み残し課題なのである。かつてはそれしかないという理由でBASICが使用されたが、これは非構造化言語であるため論外。当時の実用性からFORTRANが使われた時代(私などはこの時代の学生)もあったが、その当時のFORTRANはFORTRAN77ですらなくこれも非構造化言語であるため不適。FORTRAN77は文番号さえなければいい言語なのだが、パソコンで使うにはコンパイラが非常に高価だったという別の問題もあった。時期は前後するがこういった問題を解決するべく教育界を席巻したのがPascalだが、PascalとPascal以外の言語と両方を使いこなせる人で実用プログラムを組むのにPascalを使うという人には未だお目にかかったことは無い。ただし、Turbo Pascalがこの用途(初学者に実用プログラムのアルゴリズムを教える)に果たした役割は特筆すべきである。私はといえばTurbo Pascalではなくてその隣に並んでいたTurbo Cに手を出してしまったため講義で教えるはめになるまでPascalとはあまり付き合いはなかった。

結局実用を考えると、最初っからcをやっとけってことなのだが、c言語は危険すぎる。現代はLinuxやfreeBSDのような安全なOSが簡単に手に入るようになっているのでよっぽどのことがないかぎり変なことは起こらないが、MSなんとかの上で初心者がcでポインタを使ったプログラムを組むなど危険きわまりない。かつて(私の世代がパソコンを触った頃)は、BASICでアルゴリズムを覚えるってのとアセンブリでアーキテクチャの知識を得るってのが同時進行で、c言語に出会う頃には構造化のご利益やアドレスやらポートやらの概念を理解していたので、c言語の習得にはさほど大きな困難はなかったが、今の学生さんたちにとってはいきなりcで、いきなり複雑かつ、高速かつ、大容量のシステムに挑むことになり、理解が不十分な者は一歩も前に進めず、生半可通には危険きわまりなく、本当に一握りの学生しかついて来れていないのが現実である。

今期から大学院生にpythonを教えてみているのだが、pythonの癖のある文法事項にばかり目がいっているようで、やはり合目的的ではない。今のところ「c言語 ポインタ構造体抜き」よりもうまい解を見つけていないのが現実である。1)

1) それってJavaじゃん。という突っ込みもあるかもしれんが。
· 2009/10/17 10:31 · Kiminori Kakitani

履修確認

今日は講義の後履修確認票の配布。どこの大学でも各期の頭に履修登録の作業が行われると思うが、我が校では履修登録を確認し訂正するために履修確認票なるものを配布し、登録訂正の期間を設けている。最も多いエラーは登録単位数のオーバー。履修できる講義数を制限するようにという文科省の指導に従い一年間に49単位の履修制限を設けているが、多くの学生がこれを取得単位数の制限だと誤解している。実際には登録単位数の制限であり、前期に落としたからといってその分後期に登録できるわけではない。次に多いのが対象クラスの間違い。習熟度別クラス編制をしている英語をはじめとして、専門科目でも少人数クラス編制を行っている科目は学生番号でクラス分けがされており、決められたクラスの講義を履修するルールになっている。前年度に取りこぼした講義との兼ね合いで対象クラスが時間的に受講できない場合には、書類を持って講義担当、チュータ、学科長とスタンプラリーをしなければならないのだが、それを忘れている学生が結構いる。

最も面白いのは既に履修したはずの科目を登録しているというもの。もちろん数学だの物理学だの実験だのでそんなことをする奴はいないのだが。正確には一人いた。既に単位が取れている実験を書こうとしているのを見つけて、「もう、それ、穫れてるじゃん」というと「時間割にあるから穫らなきゃいけないかと思って」なんて、おおぼけをかましてくれた。そういう科目ではなくて、今回見つけたのは体育実技。その中でも長期休暇に集中的に行われる集中科目型の体育実習である。これは夏はヨット、冬はスキーといった実技・実習を格安で楽しめ、その上単位までもらえるという人気の科目である。いくつか種類はあるようだが、講義科目名は3種類ぐらいしかない。つまり前期にやってるなんとか実習Iと後期にやってるなんとか実習Iとは全然違うことをやるのに名前は一緒。後期のスキーの実習を登録しようとしたのだが、既に前年度別のスポーツで同じ名前の科目を履修してしまっていてエラーが出ていた。

なんにせよ訂正は確認票配布後一両日内。こんな書類にまで印鑑を押させるので、毎回閉め切り直前に「印鑑を取りに帰りたいので講義を休ませてください」とかいう大バカ者が後を絶たない。

· 2009/10/08 18:01 · Kiminori Kakitani

スペインより帰国

グラナダで開催されていた国際会議より帰国。詳しい内容は「学会報告」と「都市雑感」の方に書きます。写真はアランブラからみたアルバイシンの丘。アランブラがほとんど第二会場と化していました。

ポスター1件完成

グラナダに持っていくポスターが一件完成した。もう一件残っている。いつもながらぎりぎりである。これを学生さんに見せてしまうから学生さんもぎりぎりで構わないと思ってしまうんだな。頭の中には既にできているってものを単に書き出すのと、書くべきことを考え出しながらつくるのでは全く違うのよ。

とにかく、データは出そろった。これから84枚のラスタイメージを見比べながら、ポスターに使う(せいぜい)8枚を選び出さないと行けない。ラスタイメージはImageJでつくって加工するんだけど、同じ作業を84回やるのか。なんとかサボれんのんか。

· 2009/09/15 17:14 · Kiminori Kakitani

選挙運動

ここのところ世間は、衆院選とその結果の話題でかまびすしかったが、 衆院選の投票日は漢江河畔のリゾートでバーベキューだったので、選挙の話題には乗り遅れてしまった。 しかしながら、ここ岡山市ではまだ選挙は終わっていない。 衆院選の二週間遅れで市長選と市議会議員の補欠選挙が行われるのだ。 おかげでほとんどひと月の間所謂選挙カーの街宣活動の騒音に悩まされることになった。 あたしゃ、あれは大嫌いなのよ。もちろん、完全に禁止せよなんて無茶は言わんよ。 でもせめて、「拡声器を使ってよいのは候補者本人のみ」としてもらえんだろうか。

· 2009/09/09 09:28 · Kiminori Kakitani

おい、そこっ、寝るな!

韓国出張に出かける前にちょっと長大なジョブを計算機に投入して行った。意外とiMac(intel)が速いことに気がつき、学生のデスクトップ作業用のiMacまですべて徴用して分散処理である。別に何も非対称並列計算をやってるわけではなく、所謂マンパラレルと呼ばれる、各計算機に別々のジョブを割り当てているだけ。いろんなパラメータについてモンテカルロシミュレーションをやろうとすると、メトロポリスのアルゴリズム自体が並列計算に向かないので、こういったやり方になってしまう。

帰って来てみるとおおよそ予想通りに計算が進捗していたんだけれど、一台のiMacだけが極端に進捗状況がよくない。 調べてみると、「システム環境設定」の「省エネルギー」の「コンピュータがスリープするまでの待機時間:」が「しない」の隣の「3時間」になっている。スクリーンセーバーが起動しないように設定を変えたとき設定しそこねたらしい。そうか、わしら出張してる間おまえ寝とったんか。

こっからはキリキリ働いてもらいまっせ。


これは計算機に言ってるだけで、決して学生さんに言ってるわけではない。と思う。

SIM入手

MovistarSIMspainSIM.comよりSIMカードを二枚入手。来月のグラナダ出張用。こういうものが渡航前に手に入るとは便利なご時世だ。スペインにはVodafone, MoviStar (Telefónica), Orange, LEBARAといった多くのオペレータがありMVNO (Mobile Virtual Network Operator)も入れると選択肢は非常に多いようだが、ネットで検索したところでは日本国内で手に入るカードはOrangeのものだけ。海外の通信販売業者に注文するわけだが、こういうのを買うときには本人確認が必要になる。以前合衆国の業者に頼んだときは夜中に国際電話がかかってきた。今回はスペインの業者に注文したのだが、そんなこともなく二週間ほどで郵送されてきた。今回選んだMoviStarのSIMはprepaid SIMとしては珍しくGPRSが使えるようなので期待している。

· 2009/08/19 22:01 · Kiminori Kakitani

プレゼン虎の穴

今月末に大学院生がソウルで開かれるワークショップで口頭発表をすることになり、現在猛特訓中。もちろん英語である。本人にとっては、もちろん初めての経験。しかも、おそらく修士課程の学生は彼だけ。つまり他はみんな博士後期課程かポスドク。なんにせよ「先生」は喋ってはいけないというワークショップ。我が研究室でのプレゼンテーションの指導法についてはWebゼミを参照してもらうことにして、まだまだ道のりは遠そうである。

大まかに言って問題は二つ。ひとつは圧倒的な単語量不足。もちろん原稿を、それも綿密な原稿を用意するわけであるが、その原稿に出てくる単語のなかにすら、怪しいものがちらほら。知らない単語は覚えられないんよ。

二つ目は、これは多くの日本人に共通なんだけど、発声が平板ですぐに早口になること。英語はストレスアクセントの言語だから、強く、大きく、長く発音する部分が正しくなければ通じない。多くの人は発声は平板なままでアクセントだけ付けようとするんだけどそんなんではアクセントはつきません。日本語はピッチアクセントの言語だからどうしても抑揚を付けないと強弱が付けられない。ところがこれをやるとどうしても大げさな抑揚になってしまい恥ずかしがりの日本人はどうしても引いてしまう。これってたぶん中学以来の英語教育のせい。それも英語の問題ではなく、クラス運営の問題。僕自身はずいぶん怪しげなピッチアクセントを付けながら英語を喋るんだけど、どんなピッチだろうが英語のネイティブは気にしない。ストレスアクセントさえ正しければ発音がいい加減でも聞き取ってもらえる。よく米と虱の話が例に出されるけど、笑い話ならともかく現実に米の話をしているときに発音が悪いからといって虱に解釈されたりしたときは、自分の発音をどうこう言う前に人間関係の方を疑った方がよい。ところが変なピッチをつけるとクラスで笑われちゃうんだよね。英語に限らず、どんな発言であろうとクラスで笑い者にしない教室運営こそが重要なんじゃあないかと思う。

でも、一番の問題は未だに一人当たりの発表時間がわからないこと。なんとかしてくれ。

· 2009/08/14 18:13 · Kiminori Kakitani

停電パート2

理大名物夏の停電二日目。

我が社ではどういうわけか毎夏必ず二回停電がある。一回目は、これは建物によって日が違っていて、6日。このときは停電後ワークステーションが起動しなくなってしまった。幸いメインの機械はなんとか復旧したが、往年のエース、DECのalphaを積んだ機械はとうとううんともすんとも言わなくなってしまった。

今回は学内全域。前回のようなことがないように、研究室内のすべての機器の電源を落として停電に備えた。その甲斐あってか今回は問題無し。正確にはOS X Server機の電源再投入後、一度強制終了する必要があったが、このくらいはいつものことだ。

前々回の経験から、どの機械が、何のサーバーかもちゃんと把握できてるし、これでもう少し復旧が早ければ申し分無し。

しかしながら、毎年のこととはいえ折角の夏休みに計算機の連続運転ができないのは痛い。今回は目算を誤り、結局一昨日入れたジョブが今朝終わらなかった。ほぼ三日のロスだな。

· 2009/08/12 14:21 · Kiminori Kakitani
weblog/weblog.txt · 最終更新: 2009/02/03 18:23 by kimi
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