Surface Science and Solid State Theory Laboratory

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『科学』休刊

Posted on 12月 04, 2009 by kimi

学研の学習雑誌が休刊する。雑誌の場合休刊というのは事実上の廃刊だから、「科学」を読んで育った、というよりも『「科学」の付録』に育てられた者としては寂しい限りだ。かつては、「学研の科学」から「子供の科学」、「初歩のラジオ」、「ラジオの製作」と出世魚のように読み移り、最後に「トランジスタ技術」を読むようになるのが、正しい大人だったのだが。

休刊はもちろん衝撃的なのだが、もっと深刻なのはずっと以前から「科学」の購読者数が減り続け最近は最盛期の10分の1以下になっていたという事実である。おそらく最盛期というのは我々の世代かそのすぐ後の世代くらいであろう。あのころクラスのほとんどの児童は「学習」か「科学」のどちらかは購読していたように思う。まあ、科学を読んでいた子が半分、クラスで20人いたとしよう。その中で中学校に行って「子供の科学」を読むようになったのはせいぜい4, 5人、「科学や技術」に関係する大学に進んだものはわずか2名。あのころでさえ、実はそんなもんだった。単純に10分の1にしてはいけないのは100も承知で、敷延すると最近では科学の購読児童はクラスに二、三人、その興味が中学まで続くものは1人いるかいないか。これでは高校に行ってからエレクトロニクスに興味を持ち、関係する学問をしようと大学の電気電子なんとか学科を志望しようなんて言う生徒が出るわけはない。

「初ラ」も「ラ製」も既に亡いことは知っていたので慌てて「子供の科学」を確認に行った。まだ何とか無事のようだが、これを何とか買い支えることを考えねばならんのではないかしらん。

しかしながら、「科学」の「付録」と、そのノウハウ。如何なるコンテンツを、如何なるテイストで、如何にコストをかけずに提供するかというノウハウが失われてしまうのは悲しい。いや悲しいを超えて憤りすら覚える。人気のあるものだけでも、たとえばmookのような感じで存続できないものか。

ああ、それが「大人の科学」なのね。子供たちの教育としては終わってるな。

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