Surface Science and Solid State Theory Laboratory

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合同企業説明会

Posted on 2月 24, 2010 by kimi

昨日(2/23)は我が社主催の合同企業説明会。終了後の懇談会のみ参加。
学長の挨拶ではないが、例年に比べると参加企業数ももう一つといったところで、入学志願者の増加に喜んでばかりもいられない。
就職は好調なのに、志願者が減りつづけるという現象に悩んでいたのはほんの数年前のこと。特にうちぐらいのレベルの工学部の電気系の場合、メーカの求人状況と大学の志願者との間には負の相関があるのはよく知られているのだが、全学部学科的にも同じ傾向なのはなんなんだろう。

さて、昨日の状況を顧みつつ、研究室配属状況の厳しさを思い出しつつ、今年度の就職活動は厳しいだろうなあなどと思いつつ、カーリングの録画に思わず目を伏せて新聞の見出しに目を落とすと、
「学生への職業指導、大学・短大に義務化」
の文字。

何じゃそりゃ。確かに、最近の若いもんは3年で会社を辞めるとかいう本が出てたし、うちのカミさんは確かに3年で会社を辞めてるし、大学の同級生の半分くらいは卒業時に就職した会社にもういなかったりするが、それって大学で「就職セミナーやガイダンスなどを実施」したり「職業意識を育てることを目的にした授業」をしたりして、なんとかなるもんなんか。いやそれ以前に何とかせんならんもんなんか。

いや、確かに、大学でなんとかせんといかんし、何とかできることはある。このところ学生さんたちと話していて感じるのは、その頭の固さ、視野の狭さである。なんせ、世の中では所謂「専門バカ」だと思われている大学のセンセにそう思われてしまうぐらいだから、相当なものである。真面目で成績の良い学生に限ってそれが顕著だというのが事態を深刻にしている。だいたい大学の4年生が卒業研究で何をやろうが、そいつが就職して役に立つはずが無い。実にこれは、二次方程式の解の公式が実生活で役に立たないのと同様で、役に立つのはその「プロセス」。何をやったかではなくて、どうやったか。何を研究したかよりも、何故それを研究するのか、それ以前にどうやってそれを研究する必要があると思い至ったか、という点にある。
で、こういった「知識」でもなければ「技術」でもないようなことを身につけるために特別研究とか特別演習とか呼ばれる科目、所謂卒論ってのが存在して、マンツーマンで指導を受けることができるっていうのが大学の本来の価値のはず。

とはいうものの我が社は監督官庁のお達しには脊髄反射的に追従するので、また会議の議題が増えることになるわけだ。でもこういう講義って既にやってるんだよね。新聞記事でも「就職セミナーやガイダンスなど」を実施する大学90%、「職業意識を育てることを目的にした授業」を実施する大学70%と書いてある通り。このこと自身が今更そんなことを必修化したところでどうなるわけでもなかろうことを示していると思うのだが。

でもって、既に70%、90%が実施しているというのに、具体例として出してくるのが金沢工業大学やら東京女学館大学というのはどういうことなんよ。1年から4年まで4年間を通じてっていうところが珍しいということなんだろうけど、本当にちゃんと取材して頭使て記事書いてるんかいな。まあ、ゴマメは歯ぎしりする前に中教審に委員の一人でも出せってこってすな。

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