Surface Science and Solid State Theory Laboratory

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D入試

Posted on 3月 04, 2010 by kimi

午前中は博士課程(後期)の入試。我が社の場合博士課程後期(所謂博士課程)の試験は外国語のペーパーテストと口頭試問という名のお祭りではない修論発表会。実質、指導教員が首を縦に振れば、よっぽどのこと(英語が全然できないとか)がないかぎり合格になる。まあうちくらいのレベルの大学の場合、博士課程に進もうという学生、博士課程に進ませてもいいかと指導教員が思う学生というのはそれなりのもんなので、実質的にはそれで問題ないのだが、そのぶん今日の口頭試問を聴いても打たれ弱いのが気になる。ドクターコースに進もうというぐらいになれば、その研究に関しては世界でも・・・とまでは言わなくても、少なくともうちの研究科の中では指導教員の次、二番目によく知っているという状態でなければならないし、実際そうなのだ。質問のほとんどは頓珍漢な誤解に基づくと考えて応えてよい。もちろんそういう誤解を与えた自分のプレゼンには大いに反省すべきだが。「・・・なんじゃないの?」っていう質問に「そうです。が、しかし・・・・」と言い訳をするような応えではもういけない。まずは、「そうじゃないんです。」って条件反射的に応えるようでなければ。我々というか、私が学位をとったところでは、ドクター進学の関門は秋口に行われる予備審査だった。指導教員の援護射撃が全くないところで、専門の教員3人(だったと思う確か)を相手に時間無制限一本勝負を行ったものだ。それにくらべれば修論発表会もどきなどママゴトのようなもんだ。

それに加えて、研究テーマの位置づけがもう一つはっきりしていないというのがある。このご時世、工学研究科だという事情もあるので、どうしても「こんなことに、こんなに役に立ちます」という話から始めるわけだけれど、世の中そんなに役に立つ話が転がっているはずも無く、「これこれこういうものがあって、とっても役に立つんだけれど、そのためにはこれこれ、こういうものが必要になるので・・・」とか、「・・・が必要になるんだけれど、それにはこれこれが判らなければならないので・・・」とか「・・・ならないので、こういうものが現在使われているんだけど、これには実は・・・」とか、大きな看板と実際のテーマの間にはとてつもない距離があるのが普通である。これをうまく話せないとまづい。これは当然で、そもそもドクターコースの研究テーマっていうのは学生が独力でほぼ3年間をかけて研究するわけで、研究室のメインのテーマをやらせるわけにはいかないのだ。それなりに研究の位置づけがわかりやすい研究室のメインのテーマは、むしろほとんど一年で(うまくいっても、いかなくても)結果を出してくれる(というか出さざるを得ない)修士コースの学生さんにあてる。でもって、こっち(教員)も相当口と手を出し、場合によっては4年生を人足に付けることになる。

まあ、そういうルーティンが組めるくらいコンスタントに大学院生がきてくれればいいのだが、いかんせんうちの場合大学院進学者数自体が研究メインの大学の2、3割というところなので、行き当たりばったりになってしまう。私がD2のときなんか、スタッフ4名D3二名D2二名D1二名M2四名M1四名B4多数研究生若干名という環境だったことを考えると、今はスタッフ1名M2一名B4四名なわけで自分の学生時代の経験はまったくあてにはならない。

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