Surface Science and Solid State Theory Laboratory

@surface


パソコン組立の怪

Posted on 5月 27, 2010 by kimi

所謂初年次教育の一環として、1年次生を対象にフレッシュマンセミナーと称するミニ実験を行っている。

各研究室で、一年生にちょっとした実験をやってもらって電気/電子/通信/制御といった学問分野への興味を喚起しようという趣旨である。ところが私は全くもって純粋な物性理論屋なもんで出し物と言えるような出し物が無い。そこで、AT互換機をバラックで組み立てて、電源を入れて、あっちこっちテスタで計ってみるようなことをやっている。

最近の基板は結構頑丈で、素人が少々ぞんざいに扱ってもびくともしないし、前期は湿度もそう低くないので静電気の心配もあまりしなくてよい。CPUの足も昔の剣山だと必ずピンを曲げる奴が出てきたりするのだが最近の接点方式の場合はその心配も無い。従って組み立てに失敗する(電源を入れてもうんともすんとも言わない)要素というのはほとんどない。にも拘らず、学生さんに組んでもらうと、だいたい二分の一の確率で電源が入らない。

何らかの理由で本当に部品を壊してしまうということもないわけではない(というか大体毎年何か一つの割合で本当に壊してくれる。今年度はじめにはマザーボードを一枚壊してくれたので急遽購入したりもした)が、大抵の場合は後で私がもう一度組み直すとちゃんと動作する。今日も二チームのうち一チームはまったく電源が入らず、時間もなかったので「まあ、そういうこともあらーな」ということで動いている方だけでいろいろやってみておしまいにした。あとで全部品の動作チェックをしたところすべて正常。一体何が悪かったのやら全くわからない。

昔は工学部の電気だの、電子だの、通信だの、制御だのと言った名前の学科に来るのは、子供の頃から電気製品の分解が半分趣味みたいな奴ばっかりだったように思うのだが、昨今は半田ごても握ったことの無い奴が多い。どこかでそういう機会を作らなければならないと思うのだが、我々大学の教員にできることは限られている。ちょうどうちの大学では子供達に科学的なデモができるような人材を養成する「科学ボランティア養成」の教育GPが走っているのだが、これとリメディアル教育の枠をうまくコラボレートさせて何かしらできないだろうか。

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