Surface Science and Solid State Theory Laboratory

@surface


新型iPhoneですか、それはさすがに。

Posted on 6月 18, 2010 by kimi

有り体に云って、iPhone 3GSは速くなっただけ、iPadはでかくなっただけ、iPhone 4は奇麗になっただけ、なのだがそこにはとっても価値がある。

ようやくジョブズのWWDCのキーノートを見終わった。これで、iPhone無印のころに批判されていた欠点はほぼ無くなったんじゃあないかなあ。あとは「ワンセグ」と「お財布」だが、どうせ「ワンセグ」見ないし、EDYでANAカードのマイルをチマチマ貯めている人間にとってはどうでもいい。flashについてはLEDだけでいいよ。私はJobs以上にアンチフラッシュ派。

だから、きっと売れるぞー、と思っていたのだが、USでも日本でも予約だけでサーバがパンクだそうだ。24日は朝から見物だな。
前回のiPadの価格は本体価格については日本がSIMロック(正確にはネットワークロックというべきもの)だった点を除けば大体各国横並び。ネットワーク接続料は各国の実情を反映してなかなかに面白い設定だったのだが、これについてはInspector Gadgetを見てもらおう。今回のiPhone 4はそれにも増して各国の事情が反映されていて面白い。

まずiPhone 3GSまでのおさらいをしておこう。ここでは今回iPhone 4が発売される米英日仏独だけに絞って考察する。アップル社の方針すなわち米国での状況はSIMロックによる1キャリア(AT&T)独占。これに従っているのは日本(SoftBank Mobile)とドイツ(T-Mobile)。ただし、日米はSIMロック解除の制度を持っていないが、ドイツでは一定期間を過ぎたら解除できる。仏英については、フランスはBouygues, Orange, SFRの3キャリアから、英国はO2, Orange, Tesco, Vodafoneの4キャリアから、共に複数キャリアからそれぞれのキャリア用のSIMロック端末が発売されている。ただし、Orange, SFR, O2, Vodafoneは特定の条件下でSIMロックを解除できる。従って日本のSBMがAT&Tにほぼ倣っている以外は、各国みんなお家の事情で状況はいろいろなのである。

iPhone 4ではAT&T, SBM, T-Mobile(独)の独占販売は変わらなかったが、英仏はなんとSIMアンロック端末のみをアップルオンラインストアで売り出すということになった。これがどういうことなのかは、秋口になって他のヨーロッパ諸国の状況がはっきりしないとわからないが、まだ3Gネットワークインフラの整っていないヨーロッパ諸国ではOrangeやVodafoneなどの企業にとってiPhoneをはじめとするスマートフォンの通信量を一社で担うのが困難なっているのではないかと想像している。

SIMアンロック端末ということで英仏の価格は非常に高価である。16GBモデルの価格だけで比較してみよう。米国ではAT&Tとの契約を前提にUS$199.00-。これまで以上の安価を演出しているが、実はネットワークインフラ整備が遅々として進まないため、データ通信量に上限を設ける料金体系への変更も同時に行っている。一方特定のキャリアとの契約を前提としない英仏ではUK£499.00-(US$740.47-)と€629,00-(US$778.75-)。AT&TのNon-Commitment価格がUS$599.00-であることを鑑みても相当高価に設定されている。日本はというと、一括払いで¥46,080-(US$507.41)とAT&Tと比較してもかなり安価に設定されており、しかも二年契約で毎月¥1,920-即ち24ヶ月で端末価格と同額の割戻を受けられる。それではドイツはというとこれがかなり複雑。「いやードイツ人ってのはこんなに複雑な条件設定から自分のライフスタイルにあった料金プランを選ぶのか」というのは人種的偏見だろうけど、きっと日本並みに複雑な後方互換性に悩んでいるのだろう。料金プランが8種類有り、それぞれのプランで端末価格は€299,95-(€24,95-), €249,95-(€29,95-), €169,95-(€44,95-), €149,95-(€49,95-), €99,95-(€59,95-), €39,95-(€69,95-), €19,95-(€89,95-), €1,00-(€119,95-)となる。括弧内は月々の基本料金。基本料の安価なプランは端末価格が高く、基本料が上がるにつれて端末価格は下がり、最低はなんと1ユーロ。それぞれ通話単価や含まれるSMSの数が異なる。ちなみにすべて二年契約。日本でも1円端末、0円端末ってのがあった(ある)けど、このT-Mobile方式が本当だと思う。これを見せられれば何故電話が1円(1ユーロ)で買えるのか誰でもその仕組みに気がつくはずだ。1ユーロプランは通話も3G通信もWifi通信もほとんど無制限(それでもSMS3000通, MMS100通の制限はある)だがひと月の料金は€119,95-(¥13,487)。日本の月々¥5,705-(¥980+¥315+¥4,410)がいかに安いかよく分かる。

この意味では、iPadのときも今回のiPhone 4もSBMはよくやっていると云える。しかしながらその販売方法や料金体系の不合理感、不透明感についてもSMBはダントツであり、そのカバレッジを差し引いても(カバレッジは800MHz帯をもたないのだからある意味しょうがない)ユーザの不満は大きい。これについては別稿で論じたい。

まあ、何のことはない。各国のApple Online Storeを見ていてstore.apple.com/de/だけpre-orderの受付をしていない(日本もだけど)ので不思議に思いT-Mobileのサイトを散策していたところ、料金表を見つけたのでちょこっと書いてみた。

Comments are closed.




↑ Top